競艇 九州 水面情報
九州地区 若松・芦屋・福岡・唐津・大村
若松

水質は海水で、潮による水位の変化がある水面です。
潮位差は最大で1.5m程度で、瀬戸内海に面した徳山や宮島ほどではないですが、2マーク側から潮が出入りする影響で干満による流れがあります。
干潮から満潮に向かうと、2マークから1マークに流れる追い潮となり、スタートが難しくなってスリットのバラつきが出ることもあり、満潮時には1マークが潮だまりになり、イン有利に働く傾向になりやすい。
そして、満潮から干潮に向かうと逆に流れるため、向かい風同様にインの加速がつかず、まくりが決まりやすくなる傾向があります。
風の方がレースに与える影響は大きいと思いますが、大潮、もしくは中潮の時期は展開予想に注意
したほうがいいかも。干潮なら外枠も注意
芦屋

芦屋レース場の水質は淡水で硬め、多摩川ボートに似た静水面といわれるが、景色は戸田ボートに似ているという地元選手もいる。
近隣に若松ボートがあるが、水面とスタンドのレイアウトが逆なので、芦屋で追い風の時は、若松では向かい風と真逆の傾向になる。
年間を通しての風向は2年前の集計では追い風47%、向かい風27%という割合だったが、直近1年間では追い風38%、向かい風34%と気象変化が見られる。季節別では冬季は追い風が多く60%、夏季は向かい風が最も多く43%という特徴。
芦屋のピットから2マークまでは140mあり、全国24場の中では18番目に遠いが、待機行動時間は1分40秒とからつや福岡と比べると10秒短い。その分、インの起こし位置は楽になる。1マーク方向の対岸は自然の植生で覆われていて、コンクリート護岸と比べると反射波が少なく、選手にとっては安心してスピード旋回ができる。展示タイムはレーザー測定で、展示タイムと実戦の成績との関連性が高い。チルトは3度まで使用できるが、近年は跳ねる選手はほとんどいない。
HPより引用
福岡

ボートレース福岡は、那珂川の河口に位置している。1 マークは那珂川の川面に半分近く張り出していて、風向き、風力、潮の干満によって、うねりが発生する。
満ち潮のときは、1 マーク付近で海水と淡水がぶつかり合い、複雑なうねりを発生させる。とくに北や北東の風が強いときは、博多湾からの波も加わり、より複雑になる。
うねり防止のため、1 マークの防風壁の河口側に 3 基の浮函が設置されているが、多方面からうねりが侵入するため、すべてを止めることは難しい。
また、定期的にうねりが発生していることが判明したため、調査を行った結果、博多港に入港する船舶の影響によるものが原因の一つと確認された。このため、平成 24 年 2 月から発売締切と発売時間を変更することでうねり対策を行うとともに、平成 24 年 9 月 18 日の一般戦からは、第 1 ターンマークにネトロン(消波装置)を設置するなど水面の改善に取り組んでいる。
うねりが、波と違ってやっかいなのは、選手は視覚的にその強弱を確認しにくい点だ。例えばスタート時、選手は 1 マークの直前までうねりの状況がわからない。コーナーで旋回態勢に入ったところで初めてうねりに気づき、スロットルレバーから思わず手を離すケースも多い。とくにセンターからアウトの艇が、まくりを狙おうとして、うねりに乗ってしまい、まくり不発に終わってしまうシーンも多い。うねりがあるときに、まくろうとするなら、スリット過ぎで他艇より 1 艇身以上飛び出して 1 マークまでに内に寄る、いわゆる「絞めまくり」以外は、アウト艇の出番は少ない。
うねりがないとき
うねりがないときは、状況は一変する。引き潮時、とくに西向きの弱い風のときは、1 マーク付近は静水面になり、アウト艇も思い切って握って回れる。
全国的にみて、福岡はインが弱い。
①「うねり」発生時は、中外からのまくり不利
②2 マーク側の奥行きが狭く、中外艇が大きく引いてダッシュをつけにくい・・・
など、イン有利な条件がそろっていても、インの 1 着率は年間を通して 30%強と、全国平均を下回っている。
1 マークがスタンド側に、2 マークが発走ピット側に大きく振られているのも、インにとっては過酷な条件になっている。これは全国的にほぼ同じ状況だが、福岡はとくにインの回りシロが少なく、高度な旋回技術が求められる。
発走ピットから小回り防止ブイまでの距離が短く、1 分 50 秒の待機行動時間では、流れ込みの状態になりやすいのも、インには不利な材料。とくに前づけでインに潜り込んだ場合、スタートラインから 100m以内になることも。
一般的には、温度が上がってエンジン自体のパワーがダウンする夏場は「アウト有利」、気温が下がって空気の圧縮比が高くなり、パワーアップにつながる冬場は「イン有利」。とくに福岡は、冬場はイン有利なホーム追い風の日が増え、夏場はダッシュ艇に有利なホーム向かい風の日が多くなる。
HPより引用
唐津

水面は南北方向にレイアウトされ、年間では追い風が50%、向かい風が40%という割合。ほぼモーニング開催の唐津、陸風・海風の影響で早朝特訓と前半レースは向かい風、後半レースは追い風と1日のうちでも変化することが多い。ピットから2マークまでの距離は178mと全国一遠く、待機行動時間も1分50秒と最も長い。水質は淡水。
風の影響でSTが難しいとも言う選手はいます。
向風の強さでレースの流れが変わる。弱めならインとカド、強いとまくり差しが決まる。
風速6、7メートル以上の追い風になると状況は変わります。イン受難と言っても過言ではありません。インやまくりに行った選手が、1マークで流れることが多くなり、差しが決まるようになります。握って出る選手の右隣の選手は、展開が向くことが多いのも特徴です。
また、風向きに関わらず、バックストレッチは内側の艇が伸びる傾向があります。1マークで最内を差して、2マークを先マイ。そんなシーンが少なからずあるだけに、差しが上手い選手にも注意が必要です。
大村

大村ボートの水面特性といえば大きく二つに分けられます。まずは何といってもインコースが強いことです。昔は満潮の時に強いと言われていましたが、最近は干潮でもインコースが強いシーンが見受けられ、イン1着率は50%、3連率は75%を超えています。風向きも影響し、追風がスローのインコースには有利が一般的ですが、選手によっては考え方は様々なようです。
大村の舟券作戦は、まずはインコースを軸に組み立てると言っても過言ではありません。もう一つは2マークの出口のうねりです。2マーク側の防波堤の下部が開いており大村湾と繋がっているため目に見えにくい独特のうねりが発生しますので2 マークはキャビリやすく、ほとんどツケマイが効きにくいようです。ですから大村の2マークの攻略は「差し」が定番となっています。そのため、大村の2マークは腕のいい選手、水面特性を熟知している地元選手などがうまく捌き、スピード任せに行く若手などは飛んでしまうこともあります。